マレーシアの天然ゴム 

マレーシアといえば天然ゴムで切手のデザインにも使用されていますが、現在では世界第4位の生産(2000年 世界国勢図絵2002/03による)にとどまり、世界全体の9%余りしか生産されていません。今までは、天然ゴムはマレーシアの主要農産物であったが、ゴム価格の低迷により賃金が上昇したマレーシアでは採算が合わなくなった。半島マレーシアでは手入れをあきらめたゴム園がたくさん見られる。手入れをされていないゴムの木の一部は、家具材として利用されている。また、ゴム園をつぶして採算のよいオイルパームの農園に変えているところも多い。

 

ゴムの樹液の採取

ゴム園全景 樹皮を削るおじさん
ゴム園の全景 ここのゴムの木は1963年に植えられた樹齢35年の物。等間隔にきれいに植えられている。
普通なら、もっと幹が太くなるはずだが、ゴムを採取するために幹を削るのでそれほど太くはならない。
作業をするおじさん。たいへん手ぎわよく樹皮を削っていく。深く削りすぎてしまうと木が傷ついてしまってゴムが採れなくなってしまう。この作業は早朝の作業になる。暑くなると、ゴムが固まってしまうそうだ。
流れ落ちる樹液 集められ固まったゴム
樹皮を削るとすぐに白い樹液が流れてくる。直径10cm位の入れ物に流れるように樹皮を削るのはかなり難しい。削る部分が日毎に下になって行くが、もう削れないくらいになったときには、また上の方から削っていく。 入れ物にたまった樹液を集めて、金属の入れ物に入れる。それを一晩おいておくと写真のように固まる。いっぱいに入った入れ物20杯分。これでRM10(約300円)で売れる。かなりにおいが強く、さわると洗ってもなかなかにおいがとれない。
うすくのばす道具
昔は写真のような機械で薄くのばして販売していたが、今は、やらなくなったそうだ。ゴムが固まったらそのまま工場に売るということだった。 ゴムの木は幹を切って家具を作るのに利用することもある。

写真はランカウイ島で撮影 1998.11.8